色即是空・日々疑問

なんだか宗教的なタイトルだが、特にそういった
理念や哲学に依存するつもりはない。
現代のそれらはなんだかブランドになりつつあるようにも
思うのだ。
前回も書いたが、所詮は不完全な人間が大昔に考えたこと。
否定するつもりはないが、俺はマネキンになるつもりはない。
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先の世界大戦で日本は負け、無条件全面降伏したんだったよね。
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戦争は勝とうが負けようが関係ないと思っている。
人類がいまも犯し続けている大きな罪だという意味で。
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原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律
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日本に落とされた爆弾の被害について、日本政府にその保障を求めたものだ。
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日本の戦争賠償と戦後補償
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個人的な意見をここでは書くつもりはないが、国際的に賠償は済んでいる、
戦争責任は取られて解決済みと書かれている。
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「チチハル毒ガス裁判」で証人尋問(東京高裁)
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戦勝国の個人が、負けた日本に対して謝罪と保障を求めている。
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この絡まった糸を解くにはどうすればいいのだろうか。
大変に気の毒に思うし、なんとかしてあげたいとも思う。
反面で、どうして戦争をした国々すべての罪の責任を日本(だけではないだろうが)
が負うのかという疑問が沸いてくる。
戦争賠償だけでなくODAその他でも多くのことをしている。
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カネですべての片をつけられるかという疑問もある。
カネ以外にどういう償い方があるのかという疑問もある。
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問題は国と国を跨いでいる。
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原爆を落とされ、被爆者たちを救済し、そしていわゆる在日と呼ばれる
人たちにも手厚い措置を講じて、それでも「反日」を煽る人たちがいる。
そしてまた今後出てくるかもしれない、過去の問題に対し責任を取る必要が
あるのだろうか。
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日本人が受けた戦争被害に対しては日本を相手取って闘うが
外国人が受けた戦争被害についてもやはり日本を相手取る。
ここに最大の俺個人的な疑問がある。
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差別するつもりは毛頭ないが、彼の毒ガス被害者を支援するひとたちは
どうして被爆者の保障を原爆を落としたアメリカに求めないんだろうか。
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あるいは、原爆を落とされた日本に保障を求めた被爆者を支援する人たちは、
なぜ毒ガス被害者を支援するために中国政府を相手取らないのだろうか。
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この矛盾にそれぞれの支援者たちは答えるべきだと思わないか。
中立的ってのはそういうことじゃないのか。
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アメリカも中国もそして日本も他の多くの国が戦争をした。
違うのは「勝ったか負けたか」ということだけ。
どこの国だって残虐な行為はしている。
戦争とはそういうものだろ。
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この矛盾を解くために、どうすればいいのだろうか。
みんな絆なんてことを気安く言うけれど、こういうこと解いて
初めて絆が結ばれたことになるんじゃないの。
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うわべだけ、言葉だけ、言うだけはもう沢山だな。


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